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【SolidWorks 基本操作⑥】フィレットと面取りについて

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今回はSolidWorksでフィレットと面取りの使い方について説明します。
どちらも、部品の角(エッジ)を加工するコマンドです。フィレットは角を丸く、面取りは角を斜めに削ります。機械設計では、手を切らないようにしたり、部品を組み付けやすくしたり、力が集中する角をなだらかにしたりするために、よく使います。
この記事では、60 mm × 40 mm × 10 mmの板(押し出しの記事で作った形)から始めます。板の4つの角にフィレットを付け、そのあとに、外周に面取りを付けます。
まだ押し出しの記事を見ていない方は、先にこちらを見てみてください。

目次

操作前の準備

操作を始める前に、次の内容を確認してください。

  • SolidWorksを起動し、60 mm × 40 mm × 10 mmの板(押し出しで作ったもの)を開いておく
  • 数値の単位はmmで入力します。この記事の画面では、数値の入力欄に「mm」と表示されます

この記事の画面は、SOLIDWORKS 2022の日本語表示で撮影しています。
SolidWorksはバージョンや設定によって、画面やメニューの名称、配置が変わることがあるため、お使いの画面と異なる場合があります。

フィレットと面取りの使い方

フィレットで、角を丸くする

まず、板の厚み方向の4つの角(エッジ)に、半径5 mmのフィレットを付けます。

① 板を用意する

デザインツリーに、板を作った「ボス – 押し出し1」(赤枠)があることを確認します。板は、60 × 40 × 10です。

60×40×10の板とデザインツリーのボス押し出し1

② 「フィーチャー」タブの「フィレット」をクリック

ツールバーの「フィーチャー」タブを選び、「フィレット」(赤枠)をクリックします。左側に「フィレット」のパネルが開きます。

フィレットコマンドの位置

③ 丸くしたい角のエッジを、1本クリック

丸くしたい角の線(エッジ)を、クリックして選びます。ここでは、板の右上の角(赤丸)をクリックします。エッジが黄色くなり、半径の入力欄が表示されます。

フィレットする角のエッジをクリックする画面

④ 次の角のエッジも、クリック

続けて、左上の角(赤丸)のエッジをクリックします。クリックするたびに、パネルの「フィレットするアイテム」の欄に、エッジが追加されます。

2本目の角のエッジをクリックする画面

⑤ 4つの角を、1本ずつクリックして選ぶ

同じように、残りの2本もクリックします。パネルの「フィレットするアイテム」の欄(赤枠)に、エッジ<1>〜<4>の4本が入ります。このように、普段は、丸くしたいエッジを1本ずつクリックして選びます。

4本のエッジを1本ずつクリックして選択した画面

⑥ 半径に「5」を入力して、緑のチェックをクリック

パネルの「フィレット パラメータ」の半径の欄(赤枠)の初期値は1.00 mmです。数字の5を入力して、Tabキーを押します。プレビュー(黄色)で、丸みを確認して、パネル左上の緑のチェック(赤枠)をクリックします。

半径に5を入力して確定する画面

⑦ フィレット1ができました!

板の4つの角が、半径5 mmで丸くなりました。デザインツリーには、「フィレット1」(赤枠)が追加されています。

4つの角が丸くなった板とデザインツリーのフィレット1

【ワンポイント】4つの角を、1回で選ぶ方法
手順③で、エッジを1本クリックすると、エッジの近くに小さなツールバー(選択アクセラレータ)が出ます。この左のボタン(下の画像の赤枠)をクリックすると、同じ向きの4つの角が、まとめて選ばれます。

エッジを選ぶと出る小さなツールバーの左のボタンをクリックする画面
4つの角のエッジがまとめて選択された画面

1本ずつクリックするより、手間が少なく、選び忘れも防げます。板のように、同じ向きの角が複数あるときに便利です。

【面取りの場合】同じようにエッジを自動選択する「面取りの選択アクセラレータのツールバー」が使えるのは、SOLIDWORKS 2024のSP2以降です。

この記事はSOLIDWORKS 2022のため、面取りコマンドでツールバーは表示されませんが、お使いのSolidWorksが最新の場合は下記の公式ページに自動でエッジを選択するコマンドについて詳しく書かれています。

公式のSOLIDWORKS 2024 新機能ガイド(日本語PDF)

https://files.solidworks.com/Supportfiles/Whats_new/2024/Japanese/whatsnew.pdf

 ↑
上記公式PDFデータの86ページに書いてあります

面取りで、外周を斜めに削る

次に、板の外周(つながった線)に、距離2 mmの面取りを付けます。面取りは、角を、斜めに削るコマンドです。

⑧ 「フィレット」の▼から「面取り」をクリック

「フィーチャー」タブの「フィレット」の下の「▼」(赤枠)をクリックします。メニューが開くので、「面取り」(赤枠)をクリックします。面取りは、フィレットと同じ場所にあります。

面取りコマンドの位置

⑨ 外周のエッジを、1本クリック

左側に「面取り」のパネルが開きます。板の大きな面の、外周のエッジ(赤枠)を、1本クリックします。パネルの「面取りするアイテム」の欄(赤枠)に、エッジが入ります。
「正接の継続」にチェックが入っていると、なめらかにつながったエッジが、まとめて選ばれます。この板では、4つの丸い角と、4つの辺が、つながった外周になります。

面取りするエッジをクリックする画面

⑩ 距離に「2」を入力して、プレビューを確認

パネルの「面取りパラメータ」の距離の欄(赤枠)に、数字の2を入力して、Tabキーを押します。この画面では、初期値が10.00 mmでした。角度は、45degのままにします。プレビュー(黄色)で、外周が一周、斜めに削られていることを確認します。

面取りの距離に2を入力してプレビューを確認する画面

⑪ 面取りを使った3Dモデルが完成しました!

パネル左上の緑のチェックをクリックして、確定します。板の外周が、2 mmの45度で、斜めに削られました。デザインツリーには、「面取り1」(赤枠)が追加されています。

面取りで作成した3Dモデルと、デザインツリーに追加された面取り1

初心者が間違えやすいポイント

  • 半径や距離の初期値を、変更し忘れない:フィレットの半径の初期値は1.00 mm、面取りの距離の初期値は、この画面では10.00 mmでした。入力し忘れると、思ったより、小さかったり、大きかったりします。
  • フィレットと面取りの違い:フィレットは「丸く」(半径)、面取りは「斜めに」(距離と角度)です。
  • 先にフィレット、あとから面取り:この記事では、先にフィレットで角を丸くしてから、外周に面取りを付けました。丸い角も含めて、つながった外周として、面取りできます。
  • 半径や距離を、大きくしすぎない:板の厚み(10 mm)や、辺の長さに対して、大きすぎると、作れなかったり、形が崩れたりします。
  • 緑のチェックで確定する:「フィレット」「面取り」のパネルは、緑のチェックをクリックするまで、作業中の状態です。

うまくいかない場合の確認事項

  • 「フィレット」や「面取り」が、クリックできない(灰色):スケッチ編集モードのままになっている可能性があります。ツールバーの左端が「スケッチ終了」になっていたら、クリックして、スケッチを終了してください。
  • エッジが選べない:エッジの線の上に、マウスを重ねて、線が色づいたところでクリックしてください。エッジではなく面を選ぶと、その面のすべてのエッジが対象になります。
  • 小さなツールバーが出ない:パネルの「選択ツールバーを表示」にチェックが入っているか、確認してください。
  • 形が思ったものと違う:半径(5 mm)、距離(2 mm)、角度(45deg)を、確認してください。
  • 画面の表示が違う:SolidWorksのバージョンや設定によって、アイコンの配置や名称が異なる場合があります。ツールバーの上にマウスを重ねると、名前が表示されます。

まとめ

フィレットと面取りの手順は、次のとおりです。

  1. 「フィレット」をクリックし、角のエッジを選ぶ(1本クリックして、ツールバーの左のボタンで、残りもまとめて選べる)
  2. 半径(5 mm)を入力して、緑のチェックをクリックする
  3. 「面取り」(「フィレット」の▼の中)をクリックし、外周のエッジを選ぶ
  4. 距離(2 mm)を入力して、プレビューを確認し、緑のチェックをクリックする

フィレットは「角を丸く」、面取りは「角を斜めに削る」コマンドです。どちらも、部品の角の処理に、よく使います。エッジの選び方を覚えると、作業が速くなります。

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