前回の記事でFreeCADをCATIAのようにカスタマイズする方法について記事を書きました。ただ普段からSolidWorksを使用している方がFreeCADを使った場合、CATIAカスタムでは使いにくいと感じると思うので、今回はSolidWorksのような設定にカスタマイズしてみようと思います。
実際に私がSolidWorksカスタムをしている設定についてご紹介させていただきます。是非最後まで見てみてください。
まだ「FreeCAD」をインストールしていない方は、過去記事でダウンロードとインストール方法ついて詳しく書いてますので、是非下記のリンク記事を見てもらえれば幸いです。

この「FreeCAD」はフリーで商用利用も可能ですが、3Dプリンターで使えるSTLファイルや、CAD間のデータ受け渡しに使われているIGESやSTEPファイルのエクスポートも可能です。
もし気になる方は是非ダウンロードしてみてください。
もしFreeCADをCATIAのようにカスタマイズしたい方は、下記のリンクよりCATIAカスタムについて解説した記事がありますので、そちらを参考してみてください。

FreeCADをSolidWorksのようにカスタマイズ
背景色をグラデーションカラーにカスタマイズ
まずFreeCADを起動します

FreeCADを起動するとテーマを選択する画面があるので「FreeCAD ライト」を選択します

こんな感じのレイアウトになりますが、背景がデフォルトが白色なので背景カラーを変更します

[編集] ⇒ [設定] をクリックします

[表示] の中にある [色] をクリックします

背景色を[線状グラデーション] に切り替えます

[中間色]にチェックを入れて、カラーを下図のように入力します

[OK] をクリックして設定を終了します

下図のような背景色に変更されました


完全にSolidWorksの背景色とは一致していないですが、なるべくデフォルトのSolidWorksカラーに合わせてみました!
マウス操作をSolidWorksのような操作にカスタマイズ
FreeCADのマウス操作ですが、デフォルト設定ではCATIAと同じ操作になっております。
普段からCATIAを使っている方はそのままで問題ないかと思いますが、SolidWorksユーザーには使いにくいので下記にカスタマイズ方法について書いておきます。
※完全に同じ操作には出来なかったので、なるべく似ている設定に変更します
[編集] ⇒ [設定] をクリックします


[表示] の中にある [ナビゲーション] をクリックします


[3Dナビゲーション] の [CAD] を選択します


一覧の中にある「Blender」を選択します


「zoomを反転」についているチェックを外してOKをクリックします


「拡大・縮小」と「回転」については、SolidWorksと全く同じ操作になります


「移動」については、「Shift + 中ドラッグ」で行います





本当はSolidWorksと完全に同じ操作に設定したかったのですが、完全にカスタマイズする方法がなかったため、一番操作感覚の近い設定にしました!
単位[mm]の非表示とフォントサイズの変更
[スケッチャー] の中にある [表示] をクリックします


フォントサイズを「22px」と入力し、「サポートされている単位系の基本単位を非表示」にチェックを入れます


[スケッチャー] の中にある [表示] をクリックして、下図の箇所のカラーを変更します


実際のこの設定でスケッチ拘束をすると下図のようになります


スケッチアイコンをSolidWorksのような配置にカスタマイズ
実際私が現在使っているアイコンの配置は下図のようになっています





SolidWorksと全く同じ配置にするのは難しいですが、スケッチする形状上側に配置して、寸法拘束や形状拘束を右側に配置してあります。
この辺の配置などは個人の好みなので、一旦気にしなくてもOKです。
今後FreeCADの講習会をやる場合は、この配置の詳細についてもご説明させていただきます。
実際に使ってみた動画
実際にFreeCADを使ってみた動画を貼っておきます。
今回はフリーで使えて商用利用もできる3DCAD「FreeCAD」をSolidWorksのようにカスタマイズする方法について記事を書きました。
今後もっと色々なカスタマイズを日々していく予定でおります。その設定方法などもこのホームページに記載していく予定ですので、気になる方はブックマークしていただければと思います。
ちょっとしたカスタマイズ方法などは、X(旧:Twitter)にもアップしていきますので、もし気になる方はX(旧:Twitter)のフォローもしていただけると嬉しいです。